溶連菌性咽頭炎

溶連菌は正しくは溶血性連鎖球菌と呼ばれる細菌です。のどに感染して咽頭炎や扁桃炎を患い、のどの痛み、熱、体や手足に小さくて紅い発疹(猩紅熱)などが出ます。舌はイチゴのようなツブツブができることもありイチゴ舌と呼ばれます。

小児にかかりやすい病気「溶連菌性咽頭炎」

治療

のどの検査で溶連菌によるものだと診断されれば、ペニシリン系抗菌薬を10日間服用していただきます。1~2日で熱が下がり、のどの痛みも消えますが、途中で薬を止めてしまうと再発します。確実に溶連菌を退治しなければリウマチ熱や急性糸球体腎炎を併発する場合がありますので、指示通り最後まで服用することが大切です。

家庭で気をつけること

家族にもうつる

兄弟や両親にもうつることがあります。同じような症状があれば、受診して、のどの検査を受けましょう。

食べ物

のどの痛い時は熱いものや辛いもの、すっぱいものなど刺激の強いものは避けましょう。

入浴

熱が下がれば、お風呂に入ってもよいでしょう。

こんな時はもう一度受診しましょう

  1. 2日以上たっても熱が下がらない時
  2. のどの痛みが強くて水分をあまり飲まない時
  3. 1~2週間後に、元気がない、顔がむくんでいる、血尿(おしっこが赤い)があるなどの症状が出てきた時

登園・登校の許可

抗菌薬を飲み始めてから24時間以上経っていれば、他の子にうつりません。主治医の許可をもらってから登園(登校)してください。

監修者情報

及川 茂輝 院⻑

東京大学文学部大学院終了後、福島県立医科大学医学部に入学。その後、神奈川県立こども医療センター、国立病院機構横浜医療センター、横浜市立大学医学部付属病院での勤務を歴任。「あかちゃんとこどものために世界で一番よいクリニックを創る」ことを使命とし、育児に悩むお父様、お母様の気持ちに寄り添う医師として診療を行う。・日本小児科学会認定 小児科専門医
・日本アレルギー学会認定 アレルギー専門医