便秘

実はうんちは毎日でなくてもよいです。生後1ヵ月を過ぎるあたりから便の回数が減ってきます。便が2~3日出ないと便秘と心配になりますが、食欲があり、まとめてたくさん柔らかい便が出て、体重も順調に増えているのであれば、便秘ではありません。
便がコロコロしていたり、便をする時いきんで苦しそうにするとか、機嫌が悪く、体重が増えない、お尻が切れるなどのことがあれば便秘といいます。

小児にかかりやすい病気「おむつかぶれ(カンジダ皮膚炎)」

便秘のときの工夫

  1. お腹を優しく擦ってあげましょう。おへそを中心に時計回りに“の”の字を書くようにおなかをマッサージしてください。力の目安はおなかが少しへこむくらいがよいでしょう。
  2. 母乳・ミルク(離乳食)は定期的に与えましょう。水分が不足すると便秘になりやすいです。またジュースなど糖質を少し接種することは善玉菌の栄養にもなります。
  3. 離乳食が進んでいれば、果物や野菜など繊維が多いものや乳酸菌類を食事に加えることが大切です。

綿棒浣腸

綿棒にオリーブ油やベビーオイルをつけて、1cmほどお尻の穴にいれ、10秒ほどゆっくり回してから抜きます。

便秘薬や浣腸を使う

どうしても便が出ないときは乳児用の便秘薬であるマルツエキスを飲ませたり、浣腸をします。以前、浣腸は癖になったり、効かなくなると言われていましたが、そのようなことはありません。

3日間排便がないか、硬いコロコロ便しか出ない場合は受診をお勧めします。
便がどれくらい溜まっているかを確認し、溜まりすぎているようでしたら浣腸をします。
浣腸をすると5分ほどで溜まっていた便が排出され大変すっきりします。
すっかりご機嫌になってご帰宅される方が多いです。

監修者情報

及川 茂輝 院⻑

東京大学文学部大学院終了後、福島県立医科大学医学部に入学。その後、神奈川県立こども医療センター、国立病院機構横浜医療センター、横浜市立大学医学部付属病院での勤務を歴任。「あかちゃんとこどものために世界で一番よいクリニックを創る」ことを使命とし、育児に悩むお父様、お母様の気持ちに寄り添う医師として診療を行う。・日本小児科学会認定 小児科専門医
・日本アレルギー学会認定 アレルギー専門医