感染性腸炎

小児にかかりやすい病気「感染性腸炎」

ウイルス性胃腸炎(嘔吐下痢)

ロタウイルスやノロウイルス、アデノウイルスなどが原因で起こる腸炎です。突然嘔吐し、続いて水のような下痢(レモン色から白色)になります。発熱することもあります。熱や嘔吐は1~2日で治まりますが、下痢は1週間位で続きます。

治療

ウイルスなので抗菌薬は処方しません。整腸剤などを処方しますが、家庭での水分補給が大切です。吐き続けるときや脱水が強いときは、点滴や入院が必要です。

家庭での治療

  1. 嘔吐が続いている 吐き気が強いときは何も飲ませないようにしましょう。
  2. 水分 吐き気が落ち着いてきたら水分を少しずつ飲ませましょう。スポーツドリンクよりも経口補水液の方が効果的です。
  3. 食べ物 うどん、豆腐、白身魚、鶏肉、お粥、スープ各種、バナナ、りんご、野菜など消化が良いものにしましょう。

受診の目安

  1. 診察から戻ってきても、吐き続けるとき
  2. 元気がなく顔色が悪いとき
  3. 唇が乾いておしっこが少ないとき

次回受診の際、家庭で飲んだ水分の量、下痢や吐いた回数などをメモしておきましょう。

細菌性腸炎

発熱、腹痛、嘔吐や下痢といった症状が現れます。血便になることも多く、重症になりやすい危険な病気です。原因菌はカンピロバクターやサルモネラ、病原性大腸菌、腸炎ビブリオ、エルシニアなどの細菌で起こる腸炎です。
カンピロバクター腸炎は汚染された鶏肉、サルモネラ腸炎は汚染された肉や卵、あるいはミドリガメなどのペットが感染源となります。

治療

便の培養検査を行い原因菌を特定し、抗菌薬を処方します。嘔吐や下痢などの症状が強いときは、点滴や入院が必要です。

家庭で気をつけること

  1. 食べ物・水分 うどん、豆腐、白身魚、鶏肉、お粥、スープ各種、バナナ、りんご、野菜など消化が良いものや水分を摂りましょう。水分はスポーツドリンクよりも経口補水液の方が効果的です。
  2. 入浴 下痢が落ちついてきたら入ってもよいです。シャワーでお尻をきれいにしてから湯船につかりましょう。
  3. 手洗い 手洗いをしっかりし、家庭内での感染に注意しましょう。

受診の目安

  1. 嘔吐や下痢を繰り返し、ぐったりしてきたとき
  2. 腹痛が強くなったり、血便が続くとき
  3. 高熱が続くとき

次に受診するまでに水分や食事の摂取量、下痢や吐いた回数、尿の回数などを記録しておきましょう。

細菌性腸炎にならないために

肉や卵は加熱してから食べるようにしましょう。生肉、特に鶏肉を調理した包丁やまな板を使って生野菜を切ったりしないでください。熱湯をかけたり、洗剤で洗ってから使用しましょう。

下痢の時の飲み物

水分だけでなく塩分と一緒に補う必要があります。お茶や水分は塩分を含まないのであまりたくさん飲むとぐったりすることがあります。塩分(Na)の濃さがおよそ35(mEq/l)以上の飲み物をお勧めします。